100年人生のサバイバルブック

人生100年時代の生き方を考えるブログ。健康・キャリア・英語・IT、日々の挑戦について

【人生】自分の感覚≠他人の感覚という前提で生きる

 

f:id:lifedesignfreak:20190911230958j:plain

今回は動画を元にした記事です。

 

一見何の変哲もない動画です。

エレベーターホールで白いシャツを着たチームと、

黒いシャツを着たチームがバスケットボールを使い、

お互いのチーム内でパス交換をしています。

 

ただし動画を見る際に一つだけルールがあります。

白いシャツを着たチームのパスを交換した回数を数えて下さい。

黒いシャツを着たチームの回数はカウントする必要はありません。

白いシャツのチームだけです。

 

動画を見る際のルールはこれだけです。

それでは早速動画を見て下さい。見落とさないように全神経を使って集中しましょう!

 


selective attention test

 

 

※※ここから下は動画を見た後に読んで下さい※※

 

 

 

 

いかがでしたでしょうか?

そうです、ボールの数を数えられたかが重要だったわけではないのです。

 

実はこの動画は1999年にハーバード大学で実験された、

人間の認知に関するものなのです。

行動経済学でも度々引用されている有名なものです。

 

実際のテスト結果はどうだったかと言うと、

実に述べ数千人がこのテストを受けたそうですが、

その約半数がこの動画を見ても、何の異常に気づかなかったそうです。

 

ちなみに“白いシャツを着たチームのパス回数を数える”、

ということを指示しないで実験をした結果、全員見落とさずに気がついたそうです。

 

つまりこの実験から言えることは、人間の意識は何かに集中していると、

普通気づくようなものであっても、気づかなくなってしまうということです。

 

白いシャツを着たチームのパス回数を数えることに、

意識を集中したがために見落としてしまった人が、数多くいたということになります。

 

またこの実験の結果を見た被験者たちは、

大いに驚いたそうで、見落としてしまった被験者の中には、

「そんなもの(ゴリラ)はいなかった」とさえ答えたようです。

 

あまりにも自分の認識や感覚を信じすぎてしまい、

ある意味、自信過剰のような状態になってしまっています。

 

そしてまた、人が物事を認知して気づくためには、

ある程度の注意力・観察力が必要だということもわかります。

 

この動画を見て最も興味深いと感じるのは、

『目にした、あるいはしたと思われる情報について、人間は全てを同じように認知しているわけではない』

ということです。

 

つまり、ある情報を不特定多数が見た際には、

その人それぞれにおける状況下がとても重要だということです。

 

例えばお腹が空いている人が牛丼を見たら、

“美味しそう、食べたい”と思うかもしれませんが、

逆にお腹いっぱいの人が見たら、“見るだけでお腹がいっぱい、食べたくない”と、

思う方もいるでしょう。

同じ物事を見ていても、人によって感じ方が違うということです。

 

これはあらゆる物事に通ずる認識だと思います。

また現代におけるダイバーシティへの考え方へのズレ、

Twitterをはじめとする、アルバイトの炎上事件についても繋がる部分があると思います。

 

大切なことは、“~は〇〇だ”、“〇〇だからあいつは~だ”のようには思い込まずに、

一歩自分を外に置いて、客観的に見る視点を設けること、

これこそが教訓だと思います。

 

人は自分の考えや想い、それが全てだと思っているわけではないですが、

どうしても自分は正しいと思い込んで視野は狭くなりがちです。

 

“どうしてそう思うのか”“なぜ自分と考え方が違うのか”

これこそ相手を理解する一歩でしょうし、自身の物事への捉え方が多様になります。

結果的に人生を楽しく生きるための秘訣にもなるような気がします。

 

哲学的な考え方にもなりますが、あらゆる物事を疑ってみることを実践していくことで、

自分の知的な感覚が広がっていくかもしれません。

今風に言うとメタ認知も近いところがあるような気がします。

 

↓ ブログ村ランキングに参加しています。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 残りの人生へ
にほんブログ村