【キャリア】乃木坂46から考えるキャリア戦略
競争激しい現代社会の中でも、個人的に特に競争が激しい業界の一つが、
アイドル業界だと思います。
今回はその中でも私が好きな乃木坂46を題材に、
乃木坂からわかるキャリア戦略について考えたいと思います。
私の乃木坂歴
まず簡単に私の乃木坂46歴について触れさせてください。
乃木坂46と出会ったのはおよそ5年前の冬のことでした。
当時乃木坂の最新シングルは10枚目の「何度目の青空か」でした。
今のところ、最初で最後の生田絵梨花がセンターを務めていたシングルです。
では具体的にどのように出会ったかと言うと、それは友人とのカラオケでした。
たまたまアイドルオタクとカラオケに行くことになり、
ももクロや乃木坂など、様々な歌が披露されていました。
当時の私はアイドルに全く興味がなかったので、自分では選曲していません。
ところが乃木坂のメロディを聴いていると、これは中々よいと思い、
すぐにカラオケで選曲していた曲を確認し、CDを購入して聴き始めました。
当時良いと思った曲は3曲あり、「君の名は希望」「制服のマネキン」「何度目の青空か」でした。
アイドルにハマったきっかけについて話すと大抵の人は、
どのアイドルがきっかけでハマったかについての話になると思います。
しかし、私は正真正銘、曲でハマりました。とにかくメロディが良いと感じました。
子供の頃にモーニング娘が爆流行りしていた時にアイドルの曲は耳にしたことがある程度だったため、この乃木坂の登場は自分史の中でも衝撃事件でした。
そんなこんなでハマって以来、握手会とライブにも足を運ぶこととなりました。
基本的に乃木坂が好きで、メンバーが大幅に増える前はほとんどのメンバーと握手に行くくらい、ハマり込んでいました。
“あれ、好きなのは曲じゃないの?”と思う方もいると思いますが、
この握手会という体験も個人的には味わったことのないもので、
取り敢えずあらゆるメンバーの握手を体験しました。
握手会の感想をまとめるのは非常に難しいのですが、
大きな要素としては、“非日常の体験”ができるという点に集約されているような気がします。
まさしく会えるアイドルというコンセプトで始まっている、
秋元康プロデュースの神髄を見たように感じました。
アイドル、芸能人に普通接する機会というのはないと思います。
テレビに出ているアイドルに会えるというのはとても興味深く、
もっと知りたいと思ううちに、足しげく通うことになっていました。
今でも乃木坂の曲を聴き続けていますが、基本的に握手会に参加していたのは、
3期生が加入する前までで、4期生については顔と名前が一致しなくなってきました。
以上が私の乃木坂歴でした。
前置きが長くなりましたが、ここからは具体的に乃木坂におけるキャリア、
それから一般的な社会人にも当てはまるキャリア戦略について考えていきたいと思います。
色々な意見・見解があるかと思いますが、この先は私の一意見としてお読み頂けると幸いです。
序章:乃木坂におけるキャリアの成功について考える
そもそも、乃木坂のキャリアにおける成功ってなんなの?という話ですが、
ここでは芸能活動を続けるという前提で考えます。
その前提で考えると、結論は乃木坂に在籍しているうちに、
乃木坂のネームバリューに頼らずに、個人の実力で仕事が取れる状態になっている、
ということではないでしょうか(所属する芸能事務所の力も影響すると思いますが)。
それはなぜか。
乃木坂46での活動は期限が定められているからです。
つまり、いつかはどのメンバーも年齢を重ねた時に引退をしなければならない、
ということです。
これはプロサッカー選手のようなスポーツの選手寿命に近いところがあるかもしれません。
乃木坂も年々、新しくて若いメンバーが加入してグループが大きくなっていますが、
それと同時に古くから加入しているメンバーほど、辞めていきます。
この辞めるべき時期に個人で活躍できる実力があるかどうか、
まさしくここがキーポイントになるはずです。
つまり冒頭に述べたように、芸能活動を継続する前提でいくと、
乃木坂に在籍中に個人の力で仕事を取れるかどうかがキャリアの成功のカギを握っていることになります。
本論:成功するメンバーとそうでないメンバーの違い
では次に成功しているメンバーの特徴について考えていきます。
以下の2点が成功しているメンバーの特徴だと私は考えます・
- 一芸に秀でている
- グループ内でのポジショニングを認識している
上記いずれかのスキルを持っているメンバーはほぼ間違いなく活躍しています。
一方でこれらのスキルがないメンバーは活躍できないと思います。
ここからはもう少し具体的に考えていきます。
一芸に秀でているとは?
アイドルを語るにおいて、一番シンプルでわかりやすいのが“ビジュアルの良さ”ではないでしょうか。
要するに可愛いか美人かのいずれかだということですが、
この筆頭が白石麻衣、西野七瀬、橋本奈々未であると私は考えています。
もちろん、この3人のビジュアルが好きでないという意見もあると思いますし、
ビジュアルだけでなく努力を重ねているということも、その通りだと思います。
ただアイドルにおいて、ビジュアルは最大の武器と言っても過言ではありません。
結果的に人気が出て、グループ内での露出も増えファンが増えます。
そしてもともとのビジュアルの良さからモデルや女優で活躍するという道もでてきます。
ビジュアルは強力な一芸です。
ではビジュアル以外には何があるのか。
他にも歌が圧倒的に上手、演技力が桁外れ、とにかく面白いキャラクター、
などなど、この辺りも一芸につながるスキルではないでしょうか。
生田絵梨花、若月佑美、高山一実などがこの辺りの代表格だと思います。
グループ内でのポジショニングとは?
先日、グループ卒業を発表した桜井玲香まで含めると、
乃木坂46のメンバーは総勢で44名となります。これはかなりの大所帯です。
これまでのメンバー数の推移をみると33~47名となります。
つまり常に多くのメンバーと競争しないといけない状況です。
またアイドルは人気商売の側面が相当に強いですが、
乃木坂46の活動は相当に露出の機会が限られています。
「握手会」「メディア露出」「ブログ」が主な手段でしょう。
上述したように常に多くのメンバーとの競争が要求されるため、
例えばテレビ出演では他のメンバーより取れ高のある言動をすることが求められます。
握手会では他のメンバーの握手よりも満足度の高いサービスをしないといけません。
要するに没個性では人気を高めることはできず、どんどん埋もれていくという仕組みになっています。ここは乃木坂46のかなりシビアな世界だと感じます。
率直に言うと、売れる人はさらに売れる、売れない人は売れないというスパイラルができやすい仕組みではないでしょうか。
またテレビ・雑誌などは、乃木坂46が運営会社として売りたいメンバーがもちろんいると思うので、そのようなメンバーが優遇されるということもあるでしょう。
話を戻すとテレビで自分のカットを使ってもらう事や、ファンを増やすためには、
他のメンバーとの違い、オリジナリティを確立していかないと生き残れません。
この最たる成功例としては深川麻衣であると思います。
乃木坂46のファンには非常に高い人気を誇っており、知らない人はいないと思いますが、
逆にファン以外の方が認知するような、テレビ番組・CMの類には、乃木坂在籍中にほぼ出ていないと記憶しています。
この深川麻衣は“聖母”というとにかく誰にでも優しいというキャラクターで、
乃木坂の他のメンバーにはない地位を確立していました。
運営会社のキャラ付けがあったとしても、それで売り出したいという人間性があったのだと思います。
彼女は乃木坂においてチーム内でのポジショニングに長けていると言えるでしょう。
ちなみに深川麻衣は乃木坂46を卒業した後は女優として活動しています。
最終章:サラリーマンキャリアとの共通点で考える
このように考えていくと、いわゆる一般的なサラリーマンキャリア、
社会人としてのキャリアでも乃木坂で成功するのと同様の点が、
重要な気がしてきます。
“一芸に秀でる”という点では、例えば圧倒的な営業実績を持っている、
コストカッターとしてバックオフィスで結果を出してきた、
あるいは経営者としては、経営を立て直すスペシャリストとして活躍してきた人などが当てはまるでしょう。
“ポジションニングが取れている”という点では、
例えば「この話はあの人に聞けばわかりそう」というようなセルフブランディングができていて、
周囲が自分に頼ってくるような状態、セールスであれば誰も攻め込んでいない業界に売り込みに行くなどが当てはまるでしょう。
ここまであくまでも会社勤めを前提に描いてきましたが、
フリーランスの場合でも同様に上記2点が大事なのは変わらないですし、
むしろより重要になってくると考えます。
乃木坂を例にとってみると、乃木坂を卒業後に女優やモデルになるのは、
フリーランスに近い活動と言えるでしょう(もちろん実際には事務所の力もあると思いますが)。
乃木坂に在籍している時、組織に所属している時から、
それ相応の力を蓄えていなければなりません。
なぜなら組織での争いより、フリーランスの方が競争相手も多いからです。
フリーランスで勝ち抜くためには、没個性にならずに、
一芸に秀でポジショングが意識できており、自分のテリトリーを確立できている状態が成功する条件ではないでしょうか(まあ、この状態でしたら間違いなく成功しますね・・・)。
個人的には今後、フリーランスの働き方は日本の社会においても、
さらに促進されるような気がするので、
乃木坂のメンバーが展開しているキャリア戦略は他人事ではないと思っています。
まさしく日本の多くの社会人にも適用・応用ができるものだと思います。
↓ ブログ村ランキングに参加しています。