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転職エージェント・人材紹介業の仕事について

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私は転職エージェント、いわゆる人材紹介業界で働いていた経験があります。
働いている時によく目にしてきた光景が、他業界から人材紹介業に転職してきた方、あるいは新卒入社してきた方が、合わずに早々に辞めてしまうということでした。

 

特に新卒に関しては、人材紹介の仕事に対してカウンセリングのイメージを持って入社してくる人もいました。

 

新卒・中途のいずれにしても、人材紹介業の仕事内容が伝わっていない人がいることに、私は気づきました。

 

何で人材紹介業をやっている会社の採用なのに、こんなに入社前と入社後にギャップがあるのか?、というのをいつも不思議に思っていました。

 

これはきっと、採用する側の人事の説明不足や理解力が足りていない可能性も大いにありますが、一方で入社する側も正しく仕事について認識できていないのではないかと思いました。

 

そこで今回は人材紹介業について、人材紹介業に興味がある方、それから転職を検討していてサービスとして人材紹介会社を使おうとしている方などに向けて、どんな仕事なのかが少しでもイメージが湧くように解説していきたいと思います。

 

 

人材紹介≠人材派遣


よく人材紹介と人材派遣を一緒にされる方がいらっしゃいますが、これらは全く違うビジネスモデルで成り立っています。

 

これまで学生から社会人の年配の方まで、人材紹介と人材派遣を混同してしまう姿を見てきました。Googleで検索すれば、違いについては簡単にわかりますので、いまいち違いがピンとこない方は、まずは調べてみることをオススメいたします。

 

人材紹介業の仕事=ド営業


まず人材紹介業の仕事を語る上ではっきりとさせておきたいのは、人材紹介業の仕事=ド営業の仕事である、ということです。

 

あえてド営業と書いているのは、それくらいノルマに対するプレッシャーがあり、泥臭い仕事をしないといけない営業であることを伝えるためです。

 

個人的には業界は全く異なりますが、証券のリテール営業のようなド営業の仕事と近しい部分があると感じています。

 

人材紹介の仕事をカウンセリングやコンサルティングだと思い入社してくる方がいますが、確かにそれらの要素があることは否定しませんが、営業の要素が強いことは認識しておく必要があります。

 

どんな営業をするのか?


大きく分けて、二つの側面があります。
一つの側面は企業側の営業です。これは求人の獲得やクライアントの窓口の役割を担います。

 

そしてもう一つが、転職希望者に対する面談とコンサルティング業務を行なう営業担当の仕事です。

 

企業側と転職希望者の双方を一人で担当する人材紹介業のスタイルを両面と呼び、片側だけを担当するスタイルを片面と呼ぶことが多いです。

 

日系の人材紹介会社は片面の会社が目立ちますが、外資系の人材紹介会社は両面で事業を展開されているのが目立ちます。

 

これらのスタイルのどちらが良い、悪いというのはなくて、どちらが自分に合うかだと思います。

 

片面の企業は仕組みが出来上がっていることが多いので、上手くその仕組みを理解して動くことができれば、かなり仕事はしやすいと思います。
一方で、あまり深くコンサルティングをしにくいと感じる方も多いように感じます。

 

逆に両面の仕事は1社1社に深く入り込んで仕事をしていくスタイルになります。
その反面、自身で完結しないといけない仕事が多く、また社内が個人商店のような雰囲気で社内がライバルになりやすいという環境でもあります。

 

このように、どちらもメリット・デメリットがありますので、一概にどちらが優れているということは言えません。

 

どんな風にノルマが課されるのか?

 

人材紹介の営業のノルマは当然ながら売上が最も重要な指標です。
通常、大体どの会社も年間の個人予算が割り振られていて、それが月間の売り上げ目標に落とし込まれています。

 

そして、人材紹介業の会社がド営業だと思う理由につながるのですが、毎週・毎日の売り上げを出すためのいわゆるKPIが設定されていることがほとんどです。

 

例えば、企業営業の担当であれば訪問件数・候補者の書類の推薦数、それから登録者の面談を担当する営業であれば、面談件数・求人の紹介数などが指標になることがあります。

 

マネージャーの方針によって大きく異なりますが、基本的に人材紹介業のマネージャーはマイクロマネジメントの方が多い印象です。
マイクロマネジメントというのは、細かい数値の管理という意味合いでここでは使用しています。

 

それから、売上至上主義の傾向が強いので、売上が大きい人=偉い人みたいな風潮がどうしてもあります。
そしてその結果、マネジメントスキルはないけどマネージャーを任される人が一定数いる傾向もあります。

人材紹介の仕事は面白くないの?


ここまで聞くと全然良い仕事に見えてこないかもしれませんが、そんなことはありません!


私自身も人材紹介業の仕事が好きで、人材紹介業の仕事に携わっていました。

何が面白いのかと言うと、大きく分けて二つあります。


まず、ダイレクトに感謝の気持ちを企業・登録者様から聞けた時です。

 

“あなたのおかげで良い人を採用できた”
“自分では気づかなかったキャリアの提案をしてもらえた”

 

などのフィードバックを聞ける瞬間は、この仕事・瞬間に携わってよかったと心の底から思えます。こういった感謝の気持ちを聞けた時は、やはりやりがいにつながるものです。

 

そしてもう一つが、仕事のプロセスを改善していくと、結果に直結しやすい仕事である、という点です。

 

よく人材紹介の仕事は縁とタイミングという言い方もされますし、その見立ては正しいと思います。無理に押し込むことが人材紹介業の仕事ではないので、どうしても自分でコントロールできないことがあるのは確かです。

 

ただ、仕事のプロセスを改善していけば必ず成果につながります。
つまり、正しい仕事をしていれば、それが成果につながるので、これもまたやりがいを感じるポイントになります。

 


今回は以上です。
もし人材紹介業の仕事をもっと詳しく知りたい、という場合は単発のご質問でも結構ですので、コメント・メッセージ等をいただけますと幸いです。

 

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