転職活動に成功する人と失敗する人の違い
転職活動に成功する人と失敗する人の違いについて考えてみました。
私自身は2回の転職経験があり、一度は大手のエージェントを使用した転職で、2回目はリファーラル(知り合い経由)採用で転職しました。
また、転職の支援の経験もあり、年代は20~60代までご支援した経験があります。
そして、自社の人材を採用した経験もあり、自分より一回り上の年齢の方を採用したこともあります。
転職した側と採用する側、そして仲介する側の三方での経験があるので、そこから見えてきた転職活動に成功する人と失敗する人の違いを書いていきます。
なお、転職活動の成功と失敗はどのように定義するかというと、失敗している状態は入社後に入社前に期待していたことと違った、転職した後の満足度が低い、などの状態と捉えています。
■転職活動に成功する人と失敗する人
己を理解できているか、いないか。
転職活動の成否を分けるのは9割これです。
自分のことをそもそもよく理解できているか、いないか、ということです。
自分は何ができるか、何ができないか、何がしたいか、何がやりたくないか、何が好きで、何が嫌いか、というようなことです。
つまり自分の経験と志向が理解できているか、ということです。
わからないと転職活動は成功しないということです。
面接を通過するためのテクニックも確かに重要かもしれません。
ただ、面接を通過する前に、そもそもその企業や仕事が合っているかどうかの方がはるかに大事です。
転職の成功可否は選考を受け始まる前に既に始まっています。
何事も準備が大事だと誰もが口を揃えて言いますが、転職活動においては自分自身を理解することが準備に当たります。
転職の方法はエージェントを使う、知り合い経由で転職するなど様々な方法がありますが、それはあくまでも方法の話でどれが正解・不正解はありません。
繰り返しになりますが、まずは自分を理解することが転職活動における目的を理解することで、その理解度がそのまま転職活動の成否を分けます。
■具体的に自分をどう知るか
では具体的にどうすれば自分を理解できるのか?
これはそこまで難しく考える必要はないです。
自分自身に問いかければ答えは見えてきます。
上述したように、
『自分は何ができるか、何ができないか、何がしたいか、何がやりたくないか、何が好きで、何が嫌いか』
これらを自分に聞いて、ノートに書きだせばわかります。
もう少し、具体的な質問に変えると、
『これまで自分がしてきた仕事は何か、どんな成果を上げてきたか』
『自分は仕事でやりがいを最も感じた瞬間はどんな時だったか』
『人生で楽しかった時はどんな時だったか、またつまらなかったのはどんな時だったか』
あくまでも一例ですが、自分と対話を重ねていけば熟成していきます。
また経験に関してはできるだけ数字で把握しておく方が良いです。
なぜなら文章よりも数字の方が成果を瞬時に認識しやすいからです。
分かりやすい例だと営業の実績がそうです。
いくら言葉で売れているセールスマンですと言ったとしても、説得力があまりありません。
しかし、社内で1番だった、達成率が目標に対して200%だったという伝え方は、数字がないよりもはるかにわかりやすいです。
■自分で整理できない時は他人に聞く
ただし、自分で考えてもよくわからない時もあると思います。
そんな時は誰かに相談してみるのがいいでしょう。
正直言って親身にアドバイスしてくれる友人がいれば、転職エージェントより頼りになるかもしれません。
もし相談することが憚れる場合は、転職エージェントに相談するのが良いと思います。
ただし、ある程度自身で考えてから、転職エージェントに行くことをお勧めします。
少なくとも自身の経験と価値観を認識できていない時点では使うべきではないでしょう。
転職エージェントは残念ながら個々人のコンサルタントに力量の差が大きくあり、また実力と共にサービスレベルが著しく異なります。
サービスレベルというのは、本当に相手のためになる提案ができているかという点です。
つまり、コンサルタントは自身の利益につながらないような提案ができる人間かという事です。
そして、多くのエージェントはこちらから担当を指名することはできません。
エージェント会社が勝手に担当を振り分けます。
何が言いたいかと言うと、自分を理解できていない状態で実力のないコンサルタントに間違った道筋を立てられてしまうと修正が出来ずに進んでしまうリスクがあります。
結果的に転職したとしても、求めていたものと異なり転職活動の失敗につながる可能性があります。
転職活動の主人公はあくまでも自分自身で、エージェントが何とかしてくれる訳ではありません。過度の期待は禁物です。
自分からエージェントを上手く使っていくような認識がちょうど良いと思います。
今回は転職における絶対に外せない大切な事について書きました。
次回以降は転職における方法論にも言及していきます。
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